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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):メッセージ、東芝、さくらインタなど


HIS<9603>:3830円(前日比+100円)
しっかり。先週末に自己株式の取得実施を発表、発行済み株式数の3.08%に当たる200万株を上限として、本日から来年4月28日までを取得期間としている。当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行へ。一部国内系証券で投資判断格上げの動きも観測されるようだ。なお、同社の自己株式取得は8年ぶりとなるようだ。

さくらインタ<3778>:563円(前日比+40円)
上昇率トップと連日の急伸。ここ4営業日での上昇率は一時2.2倍の水準にまで達している。ブロックチェーンの実証実験環境を無償提供と伝わって以降、フィンテック関連として短期資金の関心が向かう状況となっている。本日は、一部報道で、銀行のIT関連企業買収が可能にと伝わっていることも、フィンテック関連物色の支援材料と捉えられる。

フリュー<6238>:2783円(前日比-189円)
売り優勢。先週末に新規上場、公開価格を0.6%上回る3220円の初値をつけたが、その後は利益確定の動きに押されて、終値は初値を7.7%下回る2972 円となっていた。業績の先行き警戒感のほか、IPOラッシュとなるなかで公開規模の大きさも重しとなったもよう。本日も値動きの鈍さが嫌気されて、短期資金の見切り売りに押される展開のようだ。

SUMCO<3436>:936円(前日比-52円)
さえない。足元では、アナリストの目標株価引き下げの動きなどが目立っている。本日は、シティグループ証券が投資判断「1」継続ながら、目標株価を1800円から1700円に引き下げ。業界全体の稼働率が低下している中、16年1月以降の価格改定では、300mmウエハの平均価格が前四半期比4%低下と予想、従来の横ばいから下方修正しているようだ。つれて、来12月期営業利益を380億円から330億円へ下方修正。

凸版印刷<7911>:1095円(前日比+31円)
買い優勢。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1030円から1400円に引き上げている。事業構造の転換が進み、今後は工場新設のバリアフィルムや競争力のある情報系事業が成長を牽引するとみているもよう。財務基盤も強固であり、資産価値から見た割安修正の動きを期待しているようだ。

東芝<6502>:256.6円(前日比-25.9円)
売り優勢。今期は2000億円を超えるリストラ費用を計上、最終損益は5000億円強の赤字になる見通しと報じられている。米ウエスチングハウスののれん減損損失を見込まないベースと見られること、株主資本がほぼ半減する水準であることなどから、損失規模は想定よりも大きいとの見方が優勢となっているもよう。構造改革を好感する動きは限定的にとどまっている。

インスペック<6656>:609円(前日比+100円)
ストップ高。細胞の病理診断などに使う顕微鏡画像処理システムの販売を始めたと一部メディアで報じられている。弘前大学発ベンチャーで医療用光学機器を手掛けるクラーロと開発したもので、撮影時間を従来の約半分に縮めた。画像処理を高速化することで手術中に病変部以外の組織を切除するリスクを抑えられるという。中小の医療機関や複数台を導入する大学病院などの需要を見込んでいるようだ。

メッセージ<2400>:3355円(買い気配)
ストップ高買い気配。損保JPNK<8630>が同社株式を公開買付けすると正式に発表している。まず第1回公開買付けで橋本会長やその資産管理会社などの保有する696万4800株(所有割合34.69%)を1株2500円で取得する。その後、1株3500円で第2回公開買付けを実施する予定で、メッセージを子会社化する。メッセージ株式の上場は維持する方針だが、第2回公開買付けでは買付予定数の上限及び下限は設定しない予定としている。

《KS》

 提供:フィスコ

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