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【市況】日銀の補完措置導入は一定の評価、仕切り直しのスタンス/オープニングコメント


 21日の東京市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開となりそうだ。先週末の波乱展開により、需給不安なども高まりやすい面はあるだろうが、日銀会合での補完措置導入に対して見解が割れるなかでの動きであり、その後の急落に対しては、失望というよりは需給の極端な傾きによる反動であろう。

 また、18日の米国市場では、引き続き原油先物価格の下げが嫌気され、NYダウは367ドル安となった。この影響を受けることになろうが、米国の下げの一因としては、日銀会合を受けた日本株市場の下落も当然影響している。そのため、米国の下げに対しては、織り込まれている面もあると考えられる。今回の補完措置導入については一定の評価もされるため、仕切り直しのスタンスとなろう。

 とはいえ、今週は祝日を挟むほか、海外勢はクリスマス休暇が本格化するため市場参加者は限られる。そのため、物色については個人主体の材料株や中小型株が中心になるだろう。また、IPOが本格化しているが、参加者が限られているため、初値後の急伸を狙った短期的な売買も多いだろう。日替わり的に資金が循環しやすく、マネーゲーム的に動きやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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