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【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日本のインフレ率が手掛かり材料に


■軟調推移、原油安継続などが意識される

先週のユーロ・ドルは軟調推移。米利上げ決定やユーロ圏金利の先安観は払拭されていないことから、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。原油安はユーロ圏の物価下落を促すとの見方は多く、ユーロ売り材料となった。取引レンジは1.0803ドル-1.1060ドル。

■弱含みか、米利上げでドル買い基調に

今週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は量的緩和策継続、米連邦準備制度理事会(FRB)は2016年に4回の利上げが実施されると予想されており、金融政策の方向性の違いが意識される展開となりそうだ。米7-9月期実質国内総生産(GDP)確定値が予想通りならば、ユーロ買い・ドル売りは抑制される見込み。

予想レンジ:1.0700ドル-1.0950ドル

■弱含み、原油安継続や日本株下落を嫌気

先週のユーロは対円で弱含み。原油安が続いていることや日経平均株価の下落を嫌気して、短期筋などのユーロ売り・円買いが優勢となった。日本銀行が発表した金融緩和の補完措置に対する失望感が広がったこともユーロ安・円高につながった。取引レンジは131円04銭-133円78銭。

■下げ渋りか、日本のインフレ率が手掛かり材料に

今週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏の金利先安観は消えていないものの、量的緩和策がただちに強化されるとの見方は後退している。日本のインフレ率に対する市場の関心が高まっており、11月全国消費者物価コア指数が予想を下回った場合、円買い・ユーロ売りはやや縮小する見込み。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:12月消費者信頼感(予想:-5.8、11月:-5.9)

予想レンジ:130円50銭-133円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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