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【経済】NYの視点:【12/15IMM】円、ユーロ売り持ち減、来週は米Q3GDP、PCEコア、住宅関連指標、スペイン選挙に注目


12月15日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで、円売り持ち高、ユーロ売り持ち高はそれぞれ前週から減少した。

◎来週のポイント

クリスマス、年末年始祭日を控えて、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の講演は来年1月3日のウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁やメスター・クリーブランド連銀総裁の講演まで予定されていない。今後のドル相場の動向を探る上でも重要となる米国の利上げのペースを探る上で、7-9月期の国内総生産(GDP)確定値や11月PCEコア指数に注目が集まる。さらに、引き続き原油動向を睨んだ展開となる。

欧州ではスペインの総選挙結果に注目。緊縮策を進めたラホイ現大統領が優勢と伝えられているが、各国で反緊縮を掲げる政党が勢力を強めつつある中、同大統領の再選は欧州にとっても象徴的となる。そのほか、ウクライナのヤツェニュク首相は、親ロシア派ヤヌコビッチ前政権下の対ロシア債務30億ドル関し、期限の20日までに返済しない方針を発表。ロシアは「事実上のデフォルト(債務不履行)宣言だ」と反発しているが、首相は返済拒否が「ロシアがウクライナの(債務削減)案を受け入れるまでの措置。法廷闘争の用意がある」と主張した。

●米国
22日:7-9月期の国内総生産(GDP)確定値:予想前期比年率+1.9%(4-6月期+2.1%)、11月中古住宅販売件数:予想前月比-0.3%、535万件(10月536万件)
23日:11月PCEコア:予想前年比+1.3%(10月+1.3%)、11月新築住宅販売:前月比+2.0%、50.5万件(10月49.5万件)

●日本
24日:黒田日本銀行総裁が経団連で講演、日本銀行、11月18-19日の議事録公表

●欧州
20日:スペイン総選挙

●中国
12日:11月小売売上高:予想11.1%(10月11.0%)、11月鉱工業生産:前年比+5.7%(10月5.6%)

●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン


【IMM】

*日本円
ネット・円売り持ち:-26,580(12/15)←円売り持ち:-68,050(12/8)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-159,961(12/15)←ユーロ売り持ち:-172,331(12/8)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-16,920(12/15)←ポンド売り持ち:-23,902(12/8)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:+1,951(12/15)←スイスフラン売り持ち:-25,540(12/8)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-51,009(12/15)←加ドル売り持ち:-40,138(12/8)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-10,452(12/15)←豪ドル売り持ち:-33,579(12/8)

《NO》

 提供:フィスコ

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