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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月18日

 18日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比366円安の1万8986円で、再び1万9000円の大台を割り込んで引けた。原油安、米株安を受けて手じまい売りが出たほか、日銀の追加措置を巡り解釈が割れ、市場は乱高下。結局は年内の材料(イベント)出尽くしで短期筋の手じまい売りが出て、日経平均は安値引けとなってしまった。日銀の追加措置は反動安を招いたようで何とも後味の悪い結果となっている。

 昨日の米国市場は原油安を受けてダウ平均が4日ぶりに大幅反落した。株価は再び1万7500ドル台を割り込んでいる。利上げで金融政策に対する不透明感は後退したものの、もうひとつの懸念要因である原油先物(WTI)の下げが相場を圧迫した。一方、東京市場は前場こそ米株安によって小安い範囲で推移していたが、後場開始後に発表された日銀の追加政策を好感し、日経平均はわずか5分間で一気に500円以上も上昇する派出な展開となった。ただ、追加策である「別枠3000億円でETF購入」が、実は来年4月以降に日銀が売却する予定の「銀行等保有株式(3000億円相当)」と同等だったため、需給的にはプラスマイナスゼロと分かると失望売りに変化。日経平均は政策発表の約30分後にはマイナス圏へと再下落し、そのまま下げ幅を300円超えまで拡大させる大荒れの1日となってしまった。ある意味の日銀ショックで年末高の機運がにわかに後退。来週も一定範囲の往来相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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