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2015年12月18日16時20分

【特集】アンジェス MG Research Memo(6):HGF遺伝子治療薬のグローバル臨床試験がスタート


■長期ビジョン

アンジェス MG<4563>にとって最重要プロジェクトであるHGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)のグローバル臨床試験が2014年10月よりスタートしたほか、国内事業の成長ドライバーとして期待される3つの開発プロジェクトが2016年に製造販売承認申請するところまで見えてきたことで、現在の事業ステージは研究・開発ステージの最終段階に入ったとの認識である。こうしたなかで、同社は10年後の会社のあるべき姿として「2025年ビジョン」を策定している。

同ビジョンの骨子は3点あり、第1に、遺伝子医薬のグローバルリーダーとして成長すること、第2に治療法がいまだない疾病に対する新薬を実用化していくこと、第3に売上高500億円以上を目指すこと、を掲げている。また、業績の黒字化時期としては2019年を目標としている。黒字化要因としては、HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)の国内販売と、米国での販売承認に伴うマイルストーン収入、及びNF-κBデコイオリゴ(アトピー性皮膚炎)の国内販売などが挙げられる。研究開発費用に関しては2015~16年がピークとなりそうで、その後は新たな開発プロジェクトが立ち上がらない限りは漸減傾向が続くこととなる。このため、期間損失額も2017年以降は縮小トレンドに入り、2019年に黒字に転じることになる。

なお、米国でHGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)の開発に成功した場合は、既に受領した契約一時金の他、米国での開発成功によるマイルストーン収益を受け取ることになり合計で100億円程度となることが見込まれる。同治療薬は国内で先行して条件及び期限付承認制度を活用した承認申請を行う予定となっており、その動向が試金石となろう。同制度を活用すれば、申請後1年内に承認の可否が判明するとみられるが、同社の場合は過去に一度承認申請を行っており、PMDAより有効性は認められたものの、症例数不足を理由に取り下げた経緯がある。このため、追加データに問題なければ比較的短期間で承認が下りる可能性もある。国内で承認申請が提出されれば、米国での承認取得への期待も高まることとなり、同社の企業価値についても見直されることとなるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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