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【経済】日銀による補完措置、一部では厳しい見方も


 日本銀行は本日開いた金融政策会合でいくつかの補完措置を発表した。株式市場は結果判明直後に急騰したが、追加緩和の類ではないとの見方が広がり、反落した。ドル・円相場は一時123円55銭まで円安・ドル高に振れたが、午後3時時点では122円を下回っている。

 日銀による追加緩和は大型補正予算とセットになると予想されていたが、補正予算を組んでも国債増発の必要はないことから、年内追加緩和の思惑はすでに後退していた。市場関係者の間では、今回の決定会合で「ゼロ回答」になるのを避けるための苦肉の措置ではないか?との声が聞かれている。

 株高につながる内容であれば何でもいいとの指摘も出ており、市場参加者の間からは「日銀は2%の物価目標達成を半ばあきらめており、今後は官邸の意向に沿うよう株高を演出していくのではないか?」との声が聞かれている。一部では今回の措置について物価目標とは関係のない「バラ撒き緩和」と呼んでいるようだ。
《MK》

 提供:フィスコ

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