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【市況】17日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で続伸、香港金融株しっかり


17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比170.85ポイント(0.79%)高の21872.06ポイントと続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が127.86ポイント(1.34%)高の9666.52ポイントと4日続伸した。売買代金は767億4800万香港ドル(16日は678億7000万香港ドル)。

内外株高が支え。米金融政策の不透明感が薄れるなか、昨夜の米株が続伸したことを好感した。この日の本土株続伸も追い風。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催が近づいていることが手がかりとなった。政策期待を強めさせている。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港で営業する銀行株が高い。東亜銀行(23/HK)が3.6%、HSBC(HSBCホールディングス:5/HK)が2.8%、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が2.5%ずつ値を上げた。米利上げに追随し、香港でも政策金利が0.25ポイント引き上げられたことを材料視している。時価総額の大きい本土系金融株、マカオ・カジノ株も上げが目立った。

ゼネコンや発電設備のインフラ関連株も買われる。中国鉄建(1186/HK)が4.2%高、中国中鉄(390/HK)が3.8%高、ハルビン電気(1133/HK)が4.2%高、東方電気(1072/HK)が2.6%高と上昇した。

上下水道などの環境関連株も物色される。汚水処理を中核とする天津市政府系インフラ事業者の天津創業環保(1065/HK)が4.2%高、給水事業を中核とするコングロマリットの粤海投資(広東インベストメント:270/HK)が3.0%高、中国政府系環境インフラ投資会社の中国光大国際(チャイナ・エバーフライト:257/HK)が2.9%高、北京市政府系の下水処理大手、北控水務集団(371/HK)が2.6%高で引けた。

半面、エネルギー関連の銘柄はさえない。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.2%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.9%安で引けた。時間外取引のWTI原油先物が軟調な値動きとなっていることを嫌気している。両社株は前日に大きく上昇していたため、利益確定の売りも出やすい。昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)も1.1%下落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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