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【市況】クミアイ化学の16年10月期、イハラケミ持分化の反動で経常利益以下では減益見通しに

 クミアイ化学<4996>は17日引け後、16年10月期の連結業績見通しを発表した。売上高は前期比21.6%増の743億円、営業利益は同20.9%増の45億円。ただ、前期にイハラケミカル工業<4989>を持分法適用関連会社にしたことに伴い計上された「持分法による投資利益」のうち、適用初年度のみに計上された一過性の部分は今期以降生じないため、経常利益は同13.2%減の70億円、純利益は同20.8%減の52億円の見通しとしている。

 同時発表の15年10月期の連結業績は、売上高がその前の期と比べ10.4%増の611億2400万円、営業利益は同41.6%増の37億2300万円となった。国内販売部門の農耕地分野で水稲用箱処理剤は、イソチアニル等を含む新規製品が好調に推移した。園芸分野では、殺虫剤「スプラサイド剤」が順調に推移したことに加え、新規上市した「サイアジピル剤」の販売が寄与した。海外販売部門では、畑作用除草剤「ピロキサスルホン剤」が米国で販売が大きく増加したことに加え、特にインドで直播水稲用除草剤「ノミニー」は過去最高の売上を達成、円安傾向も追い風となった。
《MK》

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