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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ダイフク、西武HD、電通、コロプラ

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  1,405円  +35 円 (+2.6%)  本日終値
 旭ダイヤモンド工業<6140>が続伸。同社の看板商品である電着ダイヤモンドワイヤ「エコメップ」は、高張力のワイヤに特殊技術でダイヤモンド砥粒を電着した細径の長尺ワイヤで、海外のLED向け需要を取り込み今下期の回復が見込まれている。「17年3月期はこのエコメップの回復が一段と強まる可能性が高く、それを先取りするかたちで中期スタンスの買いが流入しているもよう」(市場関係者)。テクニカル的にも12月早々に13種移動平均線と26週移動平均線のゴールデンクロスが示現しており、上昇トレンドを後押ししている。

■武田薬品工業 <4502>  5,924円  +135 円 (+2.3%)  本日終値
 武田薬品工業<4502>が続伸。同社は16日、海外で展開する呼吸器薬事業を英国製薬大手のアストラゼネカ社に売却すると発表した。売却に伴う16年3月期業績に与える影響は軽微としているが、売却による財務面の強化と非重点事業の切り離しによる経営効率化を評価する買いが先行している。

■ダイフク <6383>  2,007円  +42 円 (+2.1%)  本日終値
 ダイフク<6383>が続伸。自動車工場向けなどを主力に搬送システムを手掛けるが、業績は大幅増収増益基調を継続、16年3月期も営業利益段階で前期比31%増の195億円予想と高変化を見込む。北米市場で拡大が続く自動車メーカー向けに更新需要が顕在化しているほか、半導体向けも台湾メーカーの旺盛な設備投資需要も取り込み会社側計画を上回る状況。また、フラットパネルディスプレー関連では競合撤退で残存者利益を掌中に収めている。足もと円安が進んでいることも売り上げの3分の2を海外で稼ぐ同社に追い風となっている。

■西武ホールディングス <9024>  2,476円  +48 円 (+2.0%)  本日終値
 SMBC日興証券が16日付で西武HD <9024> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げたことが買い材料。リポートでは、インバウンド需要拡大などを背景とするホテル稼働率と室料の上昇を主因に、利益が順調に拡大していると指摘。また、筆頭株主サーベラスグループよる保有株売却や増資による株式需給悪化の可能性は否定できないが、長期的な損失リスクは限定的であるとしている。同証券では、16年3月期の連結営業利益を580億円→625億円(会社計画は605億円)、17年3月期を490億円→545億円に、18年3月期を590億円→650億円にそれぞれ引き上げた。

■電通 <4324>  6,820円  +130 円 (+1.9%)  本日終値
 電通<4324>が続伸。同社は16日、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、フランスの有力クリエーティブエージェンシー「Same Same Agency SAS (セイム・セイム社)」の株式100%を取得し子会社化することを発表した。セイム・セイム社は、広告戦略の策定とデジタル領域を含むクリエーティブやコンサルティングのサービスに定評があり、世界的に知られるラグジュアリー・ブランドやプレミアム・ブランドを展開する顧客企業にサービスを提供している。買収後はセイム・セイム社を同社グループのグローバルネットワーク・ブランドの一つである「mcgarrybowen」(マクギャリーボウエン)のネットワークに組み入れる。またグループ各社との連携により、フランスではフルサービスを提供する広告会社としてのポジション獲得を目指す。加えて同社は「電通イージス・ネットワーク」を通じて、フィリピンの有力クリエーティブエージェンシー「JaymeSyfu Group(ジェイミーサイフー・グループ)」に70%出資することと、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化することも発表している。

■コロプラ <3668>  2,590円  +46 円 (+1.8%)  本日終値
 コロプラ<3668>が続伸。同社は16日、子会社のコロプラネクストと共同で国内外のVR(バーチャルリアリティ)関連企業支援に特化したファンド「Colopl VR Fund」を設立すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社およびコロプラネクストは最大5000万ドルを出資。コロプラネクストが運用し、同社および360Channel(東京都渋谷区)が技術などのサポートを行う。

■アークランドサカモト <9842>  2,614円  +45 円 (+1.8%)  本日終値
 アークランドサカモト<9842>が続伸。いちよし経済研究所では、16年2月期はホームセンターの売上動向が不透明要因としながらも、粗利益率改善と新店負担軽減、外食好調により営業利益確保を想定。中長期的な視点では、競争力強化局面から積極的な拡大局面にシフトしているとの見方を継続して、16年2月期営業利益を89億円(会社計画は92億5000万円)と予想している。

■パーク24 <4666>  2,772円  +47 円 (+1.7%)  本日終値
 パーク24<4666>は続伸。大和証券は同社についてのリポートで、駐車場やカーシェアで開発負担の抑制やオペレーションの改善が想定以上であったことを考慮して、16年10月期の営業利益を220億円(従来210億円)へ上方修正、17年10月期は230億円を見込んでいる。「引き続き、駐車場事業資産を活用したカーシェアの拡大にも注目したい」としている。同証券は、同社の目標株価を2500円から2700円へ引き上げ、投資判断は「3」(中立)を継続している。

■鹿島 <1812>  741円  +12 円 (+1.7%)  本日終値
 SMBC日興証券の2016年の見通しでは、新たな政策・テーマという面では、2016年はネタ切れ感が否めないと指摘。2016年は政策主導の局面から、日本経済・企業の真の変化を見極める実力勝負の局面に移行するとみて、2016年高値は日経平均2万2500円、TOPIX1800ポイント、2016年末は日経平均2万2000円、TOPIX1750ポイントとの見方を継続。2016年の注目銘柄として、鹿島<1812>、ディー・エヌ・エー<2432>、JT<2914>、ダイキン工業<6367>、アイシン精機<7259>、シマノ<7309>、ユナイテッドアローズ<7606>、三菱商事<8058>、リロ・ホールディング<8876>、NTTデータ<9613>を紹介している。

■プロパスト <3236>  233円  +50 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値
 プロパスト<3236>がストップ高。同社は16日、9月25日に資本業務提携したシノケングループ<8909>と共同で民泊プロジェクトを立ち上げると発表。これが材料視されているようだ。シノケングループの連結子会社である小川建設の技術力を最大限に活用するなどして、法令に適合した物件を対象にデザイン力や企画力を生かした付加価値の高いバリューアップ業務を推進する。

●ストップ高銘柄
 プロパスト <3236>  233円  +50 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値
 さくらインターネット <3778>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 アイリッジ <3917>  4,415円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 インベスターズクラウド <1435>  4,545円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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