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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:一休、神戸物産、スクエニHD、原油ブル

■一休 <2450>  2,911円  +500 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 15日、一休 <2450> に対してヤフー <4689> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を42.3%上回る3433円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は12月16日から16年2月3日まで。

■アークランドサービス <3085>  5,470円  +460 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 15日、ALサービス <3085> が15年12月期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に増額修正したことが買い材料。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。配当権利日(25日)が間近なだけに配当狙いの買いが向かった。同時に、12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。併せて、親会社のアークランド <9842> がアークランドグループの成長戦略を明らかにし、同社の10年後ビジョンとして売上高1000億円(15年12月期予想210億円)、経常利益100億円(同28億円)を打ち出した。

■神戸物産 <3038>  4,300円  +355 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 15日、神戸物産 <3038> が決算を発表。15年10月期の連結経常利益は前の期比33.4%増の85.6億円に拡大して着地。続く16年10月期も前期比6.2%増の91億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も主力の業務スーパーの出店拡大を推進し、6.3%の増収を見込む。PB商品や輸入商品の品揃え強化に加え、原価低減に取り組むことなども収益拡大に貢献する。

■フィールズ <2767>  2,179円  +106 円 (+5.1%)  11:30現在
 フィールズ<2767>が急反発。同社は15日、カードバトルRPG「ガーディアンズ・ヴァイオレーション」Android版およびiOS版の配信を開始したと発表。11月24日から開始した事前登録は8万件を突破しており、期待材料となっているようだ。また、同日にはAndroid/iOS端末向け跳弾バトルRPG「アニマル×モンスター」の大型アップデートを実施したことも明らかにしている。

■クリエイトS <3148>  2,659円  +121 円 (+4.8%)  11:30現在
 クリエイトSDホールディングス<3148>が急反発。同社は15日、11月度の月次売上高(速報値)を発表。既存店売上高は前年同月比3.5%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。既存店ベースの累計(6~11月)売上高は前年同期比4.2%増だった。また、全店ベースの売上高は単月で前年同月比7.9%増、累計で前年同期比8.7%増となった。

■スクエニHD <9684>  2,983円  +115 円 (+4.0%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券は15日、同社株の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は3200円から3800円に見直している。同証券では、8ギガバイトの容量を持つ「プレイステーション4」や「Xbox-One」世代の急速な普及により「パッケージゲーム市場の利益サイクルが史上最大となっている」ことや「ビジネスモデルの改善や株主還元の改善の兆し」、「日本でのモバイルゲームの優位性」などに言及し、「ゲームコンテンツ産業は黄金期に入ろうとしている」と指摘している。スクエニHDに関しては、IP(知的資産)と制作体制の変化、外部パートナーを活用したモデルにより「利益サイクルの恩恵を最も享受しよう」とみている。業績予想を増額修正し、17年3月期の営業利益は486億円(16年3月期会社予想は170億~250億円)と予測している。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,406円  +45 円 (+3.3%)  11:30現在
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が反発。前日まで10日連続安で、この間に株価は670円、33%の下落をみせていた。原油価格に連動するETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを示すのが特長。原油市況の急落と歩調を合わせ大幅な下げをみせていたが、前日のWTI原油価格が大幅続伸し1バレル=37ドル台を回復するなど原油市況が戻りに転じており、これを受けて買い優勢となっている。

■パーク24 <4666>  2,670円  +84 円 (+3.3%)  11:30現在
 15日、パーク24 <4666> が決算を発表。15年10月期の連結経常利益は前の期比6.2%増の185億円に伸びて着地。続く16年10月期も前期比13.0%増の210億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期はカーシェアリングの設置台数が増加するモビリティ事業の収益拡大を見込む。主力の駐車場事業も医療機関などの大型案件の営業強化で運営台数が伸びる。業績好調に伴い、前期の年間配当を50円→55円に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りが2.32%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,858円  +82 円 (+3.0%)  11:30現在
 ヤマハ発動機<7272>が3日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は、同社が15日午後1時に発表した3カ年(16~18年)の中期計画について、ドル・円=115円、ユーロ・円=130円の前提で18年営業利益1800億円(15年会社計画1250億円)、利益率9%を目指す数値目標は力強い内容だが想定の範囲内と指摘。年率13%の増益を目指す中計自体は力強いものの、新興国二輪による増益(+300億円)が牽引役となっており、期待されたマリン/ROV(Recreational Off‐highway Vehicle)による業績拡大は限定的に留まるとの見通しとなったと解説。投資判断「中立」、目標株価2800円を継続している。

■山口FG <8418>  1,387円  +38 円 (+2.8%)  11:30現在
 山口フィナンシャルグループ<8418>が反発。SMBC日興証券では、16年3月期から18年3月期にかけてシステム償却負担やのれん負担100億円が剥落すると指摘。これにより、他行が利益水準確保に苦しむ中で、アドバンテージを得ることになるとの見方で、東京事業の利益貢献や株主還元の大幅な強化にも期待。レーティング「1」、目標株価1700円でカバレッジを開始している。

■りそなホールディングス <8308>  588.6円  +16 円 (+2.8%)  11:30現在
 りそなホールディングス<8308>が実に7営業日ぶりに大幅反発。メガバンクや地銀が軒並み高の地合いで順調に値を飛ばしている。りそなHDに関しては、大和証券がリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は、りそなHDの目標株価を従来の670円から来期予想配当利回りで3%程度に見合う620円に引き下げ、投資判断は「2」(アウトパフォーム)から「3」(中立)へ格下げしている。上期決算発表後の株価調整もあり各種指標面からは株価に割安感が指摘されるものの、国内で超低金利が続く厳しい環境下、上期の想定外の与信費用の計上もあり、足元の利益モメンタム(前年同期比の増減益率)は他行比でも弱い状況と解説。外国人持ち株比率が5割程度とリスクオフの局面で海外投資家の売り圧力に晒(さら)される点にも言及し、バリュエーション面から下値不安は限定的とみるも、目先は株価上昇のカタリストが見出せないと判断した、としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,165円  +29.5 円 (+2.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、昭和シェル石油<5002>など、原油関連株が軒並み高。北米指標であるWTI原油価格は前日終値ベースで1ドル4セント高の1バレル=37ドル35セントと続伸、ここ世界的にリスク回避ムードを助長していた原油市況安に歯止めがかかってきた。これを受けて、前日の米国株式市場では、シェブロンが3.8%高、エクソンモービルが4.5%高と資源エネルギー関連株が大きく切り返しており、この流れが東京市場にも波及している。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,442円  +57 円 (+2.4%)  11:30現在
 東洋ゴム工業<5105>が反発。TIWでは、上方修正された通期営業利益計画になお上振れ余地があると指摘。来期以降も北米でのSUV・ピックアップトラック用タイヤの生産及び販売堅調を背景に増益基調の公算が大きいとの見方で、免震ゴム問題の業績への影響が時間の経過とともにかなり明確になり、同問題はかなり織り込まれたと解説。レーティングを「2」から「2+」に引き上げている。

■武田薬品工業 <4502>  5,778円  +132 円 (+2.3%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、京都大学iPS細胞研究所(京都市左京区)と、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同共同研究では、がん、心不全、糖尿病、神経変性疾患、難治性筋疾患など6つの疾患領域でiPS細胞技術の臨床応用を目指して研究を行うとしており、将来的な業績への貢献が期待されている。

■ラクオリア創薬 <4579>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>が急反発。15日の取引終了後、旭化成ファーマ(東京都千代田区)との共同研究で、マイルストーン達成に伴う一時金の受領が確定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。両社は、特定のイオンチャネル(細胞膜上にイオンの通り道を形成する膜貫通型タンパク質の総称)を標的とした創薬研究を推進してきたが、旭化成ファーマにより共同研究の成果に基づくマイルストーンの早期達成が認定されたことから、マイルストーンの達成一時金と早期達成の報奨金を受領することになったという。

●ストップ高銘柄
 さくらインターネット <3778>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 ラクオリア創薬 <4579>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 モルフォ <3653>  6,520円  +1,000 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ASJ <2351>  533円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 エニグモ <3665>  832円  -150 円 (-15.3%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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