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【市況】米利上げを織り込み、メガバンクなど金融株に関心/オープニングコメント


 16日の東京市場は買い先行の展開となろう。前日に1バレル35ドルを割り込んでいた原油先物価格が37ドル台を回復し、欧州株式相場も堅調推移となるなか、米国市場ではNYダウが156ドル高となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物は大阪比295円高の18845円と大幅に上昇しており、これを引き継ぐ格好から幅広い銘柄に買いが先行することになろう。

 ただし、買い一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)において利上げ実施を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、次第にこう着感の強い相場展開に向かうことになりそうだ。そのため、シカゴ先物にさや寄せする格好から指数連動性の大きい主力処が上昇した後は、個人主体による中小型株やテーマ株などへ資金がシフトする可能性も考えられる。

 物色の流れとしては、米利上げを想定した流れから、メガバンクなど金融株のほか、利上げ後の為替変動を背景としたFX関連など。円相場がやや円安に振れて推移していることもあり、輸出関連への見直しも意識されそうだ。その他、民泊サイト運営の米Airbnb(エアビーアンドビー)と米REIT大手3社は、アパート貸し出しで提携を協議していると、一部報じられており、足元で活発な取引がされている民泊関連への関心が高まりそうである。

 その他、FOMC通過後のアク抜けのほか、金融政策決定会合での追加緩和への思惑も高まりやすいだろう。12月の追加緩和を予想する流れはないものの、現在の株価水準においては、緩和メリット銘柄には打診買い程度は入りやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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