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【市況】<株式トピックス>=SQ通過後も裁定解消売り続く

 15日の東京株式市場は、原油市況安や外国為替市場での円高進行などがリスク回避ムードを高め、後場に入ると株価指数先物先導で現物市場でも下げが加速した。日経平均株価終値は、前日比317円52銭安の1万8565円90銭と大幅続落した。

 市場関係者のあいだで話題となったのは、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、TDK<6762>、日東電工<6988>、ソフトバンクグループ<9984>といった日経平均株価への寄与度の高い銘柄が軒並み引け際に下げが加速した。

 先週末の11日に、12月限の日経平均先物・オプションのSQ(特別清算指数)を通過したが、依然として、裁定残高は高水準にあり「市場で先高感が薄れると裁定解消売りを誘発しやすい地合いにある」という。原油安やNYダウの下落で、東京市場の下げ基調が強まった場合、今後も主力値がさ株は裁定解消売りに押される状況も予想される。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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