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【市況】<マ-ケット日報> 2015年12月15日

 15日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比317円安の1万8565円で、10月22日以来、約2カ月ぶりとなる安値をつけて引けた。米FOMCを前に主力株などを手じまう動きが強まり日経平均はこの日のほぼ安値引け。原油安やジャンク債市場への懸念が米利上げを前に急速に強まっており、日経平均は下値のメドのひとつとされた75日移動平均線(1万8736円)をあっさりと割り込んでしまった。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)の反発を受けてダウ平均も上昇した。WTIは一時34ドル台と直近安値を更新していたが、売り方の買い戻しが入り7日ぶりの反発に。ダウ平均も前週末に300ドル超えの急落を演じていたため値頃感からの買い戻しが入っていた。ただ、原油急落による影響はジャンク債ファンドの破たんなどに表われており、市場の警戒はなお解け切れずにいる。さて、米利上げを前に慌しい動きとなっている東京市場。原油安や利上げの副産物でもあるファンドの破たん、企業業績の悪化などを警戒する売りが止まず、本日の日経平均は寄り付きから大引けまで一貫して下げ続ける軟調展開となった。もともとが先物など仮需主導の戻りだっただけに下げ出すと脆い構造にある。わずか半月で日経平均は上げ幅の半値押しの水準にまで達してしまった。年末接近で機関投資家の動きも鈍くアク抜け感が出てこない。今晩から始まる米FOMCの結果(16日に終了)をまず見ることが安定への第一歩だろう。(ストック・データバンク 編集部)

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