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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):TASAKI、ディスコ、NTT、日本郵政

■TASAKI <7968>  1,691円  +16 円 (+1.0%)  本日終値
 14日、TASAKI <7968> が決算を発表。15年10月期の連結経常利益は前の期比60.9%増の24.3億円に拡大して着地。続く16年10月期も前期比16.2%増の28.3億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期も百貨店への新規出店などで主力ブランドの販売が伸び、14.5%の大幅増収を見込む。高級腕時計の拡充に加え、値上げ効果や生産性向上による採算改善も増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の45円に増配する方針とした。前日終値ベースの配当利回りが2.69%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■モリタホールディングス <6455>  1,374円  +12 円 (+0.9%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>が悪地合いの間隙を縫って4日続伸。大型はしご車で高シェアを持つ消防ポンプ車のトップメーカー。消防法の施行令改正に伴い、従来の水道連結型スプリンクラーから薬剤で消化を行う次世代機「スプリネックス」に需要がシフト、これを商機としてとらえている。また、前週末11日にフィンランドの消防車メーカーではしご付消防車の世界トップであるブロント・スカイリフトを104億円で買収、海外事業加速による業容拡大にも期待が高まっている。

■ディスコ <6146>  11,580円  +60 円 (+0.5%)  本日終値
 ディスコ<6146>が反発。クレディ・スイス証券では、16年3月期第3四半期進捗は会社計画に対して売上高は計画線も、「利益は会社計画を上回って進捗しているもよう」と指摘。同社は中国の国策投資での投資案件具体化を挙げている中、台湾OSATでも今後はポジティブな需要動向が期待できるとみて、レーティング「アウトパフォーム」と目標株価1万3500円を継続している。

■日本電信電話 <9432>  4,597円  +11 円 (+0.2%)  本日終値
 NTT<9432>が反発。国内大手証券アナリストがポジティブな内容のリポートをリリースした。SMBC日興証券がNTTの目標株価を5000円から6000円に引き上げ、投資評価を「2」から「1」へ格上げしたことが確認されている。同証券のアナリストは「中期計画はより高い業績目標へ、グローバルTop Tierに成長できる体制への移行が課題、5年後には営業利益は5割増の2兆円超と予想」とリポートで紹介。大胆でポジティブな内容のレポートに、投資家は積極的にマインドが傾いたようだ。テクニカル分析的にも75日移動平均線で反発するなど、自律反発の領域に入ってたこともタイミングが良かったようだ。

■ASB機械 <6284>  2,149円  -66 円 (-3.0%)  本日終値
 日精エー・エス・ビー機械<6284>が続落。TIWでは、中期業績目標は若干遅れ気味で推移しているものの、世界のペットボトル市場は安定成長が見込まれ、新興市場を牽引役とする同社の中期的な成長シナリオは変わらないと指摘。インド工場を拡充、国内で稼働開始した静岡工場との連携が進むことで、効率的な生産・出荷が可能になるとみて、現在の株価には割安感が見られると解説。レーティング「2+」を継続している。

■商船三井 <9104>  297円  -9 円 (-2.9%)  本日終値
 商船三井<9104>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、目標株価を335円から303円へ引き下げた。レーティングのニュートラルは継続した。同社の強みである原油タンカーは、16年は供給量の増加で運賃市況が崩れると予想している。同証券では16年3月期の連結経常利益を従来予想の606億円から前期比約11%減の459億円(会社予想420億円)に見直した。また、17年3月期は同404億円と連続減益を見込んでいる。

■物語コーポレーション <3097>  5,520円  -160 円 (-2.8%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が急反落。同社は中部を地盤として「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを主力に外食を展開するが、焼肉業態は消費増税後も集客力の強さを発揮、同社の業績は好調に推移している。ただ、14日に発表した11月度の月次売上高(速報値)は、直営店とFC店合計の既存店売上高が前年同月比0.3%減と前年実績をわずかに下回った。月次で前年割れとなったのは今期に入って初めてで、これがネガティブ視された。なお、全店では同12.0%増と2ケタの伸びを維持している。

■日本郵政 <6178>  1,888円  -46 円 (-2.4%)  本日終値
 日本郵政<6178>が続落。11月4日に新規上場してから1カ月以上経過したことで、あらゆる証券会社からレーティングのカバレッジが開始されている。おおよそ投資判断「中立」というのが大半、本日は新たに国内証券からアナリストレポートがリリースされていることが確認された。SMBC日興証券が日本郵政の目標株価2000円、投資評価「2」でカバレッジ開始とリポートを発行した。同証券では、「事業の入れ替えによるROE引き上げの実現性」など4つの投資論点を挙げている。また業績及び、配当の下振れリスクの小ささなどから企業価値向上の余地があると指摘している。

■三井住友FG <8316>  4,492円  -94 円 (-2.1%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など大手銀行株に売りが目立つ。銀行セクターは33業種中、値下がり率でワーストワンを競う展開。市場では「米国の利上げを目前にハイイールド債市場が混乱しており、ヘッジファンドの換金停止などが取り沙汰されるなか、金融システムに対する心理的な不安が高まり銀行株の売りに反映されている」(国内ネット証券大手)と指摘されている。メガバンクは個人株主も多く、個人の信用余力低下が相場全体のリスク回避ムードを助長しているとの見方もある。

■ピジョン <7956>  2,791円  -52 円 (-1.8%)  本日終値
 ピジョン<7956>が11営業日続落。7日引け後に発表した16年1月期第3四半期累計の連結決算は2ケタの増収増益で着地したものの、中国事業の売り上げ鈍化が鮮明となったことなどで売りが続いたようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、ピジョンに対する業績予想を下方修正し、目標株価を4200円から3900円へ引き下げているものの、カバレッジセクター内での同社の株価パフォーマンスが相対的に上位になると予想して、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。同社の16年1月期第3四半期累計の中国売上は前年同期比マイナスとなったものの、中国の在庫は通常水準に低下しており、第4四半期売上、営業利益ともに回復すると予想している。更に同社に対する中期的成長力の見方にも変更はない、としている。

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