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【市況】東京株式(大引け)=317円安、リスク回避の売り続く

 15日の東京株式市場は大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は2カ月ぶりの安値圏に沈んだ。原油市況安や為替の円高基調などがリスク回避ムードを高め、FOMCを目前に手仕舞い売りがかさんだ。

 大引けの日経平均株価は前日比317円52銭安の1万8565円90銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は20億6806万株、売買代金概算は2兆2806億8000万円。値上がり銘柄数は182、対して値下がり銘柄数は1683、変わらずは60銘柄だった。大型、中型、小型株おしなべて売られ、東証1部全体の87%の銘柄が下げる売り圧力の強い地合いだった。

 きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウが100ドル高と反発したものの、これを好感する展開とはならなかった。原油市況安がリスクオフの流れを助長しているほか、為替の円高傾向も嫌気された。また、16日までの日程で行われるFOMCで利上げが濃厚視されるなか、ジャンク債市場の混乱が投資家心理に悪影響を及ぼしている。市場参加者不足で実需商いに乏しいなか、先物主導のインデックス売りも全体を押し下げた。日経平均は寄り付きから大引けまで漸次水準を切り下げる次第安の展開となり、ほぼ安値圏で着地している。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。任天堂<7974>、村田製作所<6981>などの値がさ株の下げもきつい。日本ハウスホールディングス<1873>が大幅安、伊予銀行<8385>、タカラトミー<7867>なども値を下げた。半面、コア<2359>が急騰、日新電機<6641>、東芝テック<6588>も値を飛ばした。NTT<9432>がしっかり、JAL<9201>も買いが先行した。アイスタイル<3660>、ケーヒン<7251>は大幅高。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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