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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、景気後退継続の可能性への懸念


【ブラジル】ボベスパ指数 44747.31 -1.14%
14日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比515.41ポイント安(-1.14%)の44747.31で取引を終えた。45257.91から44530.72まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは14、値下がりは48、変わらず1であった。

ブラジル中央銀行が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-3.62%(前回-3.50%)、2016年が-2.67%(前回-2.31%)となり、引き続き景気後退継続の可能性への懸念が株安につながった。2015年のインフレ見通しも10.61%(前回10.44%)まで悪化した。また、世界的な供給過剰状態が続くとの懸念から、NY原油先物が一時34ドル台まで下落したことも、ブラジル株の売り圧力に
なった。

【ロシア】MICEX指数 1708.70 -0.67%
14日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比11.61ポイント安(-0.67%)の1708.70で取引を終了した。1721.48から1698.93まで下落した。

「ロシアの駆逐艦がエーゲ海北部で、トルコ漁船に威嚇射撃」との報道(13日)、また、15日に予定されていたロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の会談が中止となり、関係改善が遠退いたとの見方がロシア株の売り圧力になった可能性。ブレント原油先物が一時36.33ドルまで下落し、その後37ドル台に戻す動きに連れて、ロシア株も売りが先行、引けにかけて下落幅を縮小した。

【インド】SENSEX指数  25150.35 +0.42%
14日のインドSENSEX指数は反発。前日比105.92ポイント高(+0.42%)の25150.35、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.60ポイント高(+0.52%)の7650.05で取引を終えた。

朝方は軟調な展開を示したが、その後は買い戻された。最近の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢になった。また、経済指標の改善も支援材料。11月の鉱工業生産は前年同月比で9.8%増加し、5年ぶりの高水準を記録した。期間内にヒンズー教新年祭ディーワーリーが入っていたことが主に寄与したと分析された。

【中国本土】上海総合指数 3520.67 +2.51%
14日の上海総合指数は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比86.09ポイント高(+2.51%)の3520.67ポイントと3日ぶりに反発した。

朝安の後に買われる流れ。人民元相場の下落基調や新規株式公開(IPO)による需給悪化などが警戒され売りが先行したものの、買いの勢いが徐々に増した。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催を月内に控え、政策期待が高まっている。指数は先週末、約5週ぶりの安値を付けていたため、値ごろ感も着目された。引けにかけて一段高となっている。

《CS》

 提供:フィスコ

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