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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~原油相場の反発を材料視、FOMC前にショートカバーも


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:原油相場の反発を材料視、FOMC前にショートカバーも
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し
■前場の注目材料:ダブルスタンダード<3925>が東証マザーズに新規上場


■原油相場の反発を材料視、FOMC前にショートカバーも

15日の東京市場は反発が期待される。14日の米国市場では、NYダウは100ドル超の上昇となった。原油先物価格が一時35ドルを割り込む中、一時100ドルを越える下落場面をみせた。しかし、原油先物価格が上昇に転じると、引けにかけて切り返しをみせている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の18765円だったが、原油先物相場の反発を受けて、押し目買いの動きが意識されやすい。

また、FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて積極的な売買は手控えられることになろうが、足元での下げでショートポジションは積み上がっていると考えられ、FOMCを前にポジション調整によるショートカバーも意識されやすいところ。FOMC通過後のアク抜けを意識した先回り買いも入りやすいだろう。

もっとも、積極的な参加者が限られる中、中小型株やテーマ株などに資金が向かいやすい。個人主体の売買は活発であり、14日の日経平均の下落率は1.80%だったが、外部リスクを避ける流れの中で、東証2部の下落率は0.56%、マザーズ指数が0.50%、ジャスダック平均の下落率は0.72%だった。反発を意識しつつも、資金の流れは主力大型株よりも、中小型株に向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り680万株、買い970万株、差し引き290万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月8日(火):860万株の買い越し
12月9日(水):970万株の売り越し
12月10日(木):70万株の買い越し
12月11日(金):340万株の売り越し
12月14日(月):360万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油先物(36.31、+0.69)、NYダウ反発(17368.50、+103.29)
・モルガン、iPhone販売台数予想引き下げ
・千葉市を特区に指定、ドローン宅配実用化へ
・新興市場でフィンテック関連などの売買活発
・ダブルスタンダード<3925>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀短観(12月調査全容、「企業の物価見通し」の概要)

<海外>
・09:30 豪準備銀行理事会議事要旨

《SY》

 提供:フィスコ

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