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【特集】ウェルネット<2428>マルチペイメントサービスが柱


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』12月10日放送において、ウェルネット<2428>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■事業概要
決済・認証事業の単一セグメントのもと、マルチペイメントサービス、オンラインビジネスサービス、電子認証サービスを展開しており、売上高の95%を占めるマルチペイメントサービスが柱となっています。

マルチペイメントサービスは、請求書・払込取扱表など紙を使用して代金請求及び回収を行うビリングサービスと、紙を使用しないで代金回収を行うE-ビリングサービス、事業者から顧客への送金を効率的に行う、ネットDE受取サービスやコンビニ現金受取サービスなどの送金サービス、決済システムのSaaSサービスや決済システムに付随する情報処理システムの開発を行うその他サービスの4つで構成されています。これらのサービスは同社と提携しているコンビニで24時間365日の決済が可能であり、同社は初期設定料、月額基本料金、決済毎の手数料などからなる手数料を得ています。

同サービスは、JAL<9201>、ANAHD<9202>、スターフライヤーなど航空会社で採用されているほか、高速バスネットや京浜急行などのバス、Amazon、Yahoo!JAPAN、楽天オークション、大手百貨店、佐川急便、電力会社、大学、阪神甲子園球場など多くの企業に導入実績があります。なお、売上高のうちAmazon向けが3割強を占めています。

オンラインビジネスサービスでは、コンビニに設置されているPOSレジ・KIOSK端末と同社サーバー間のネットワークを利用し、携帯電話・国際電話・電子マネーなどの汎用型プリペイドカードをオンラインで販売するPINオンライン販売サービスや、コンビニのKIOSK端末を利用して検定試験や大学受験などの各種申込から決済までをワンストップで行う各種申込サービスを展開しています。

電子認証サービスでは、携帯電話・スマートフォンなどに表示する二次元コードなどの電子チケットを認証するソリューションの普及・拡大を図っています。

■足元の業績・通期業績の見通し
10月30日に発表した2016年第1四半期(7-9月)決算は、国内旅行の増加やBtoC市場、CtoC市場の拡大を背景に、既存契約事業者との取引が増加したことや新規開拓を積極的に行ったことで、売上高が前年同期比19.5%増の24.46億円、営業利益が同20.7%増の5.35億円と2桁の増収増益となりました。上期計画に対する達成率は売上高53.2%、営業利益56.3%と順調な進捗となっています。また、通期計画は売上高が前期比8.0%増の96.00億円、営業利益が同22.1%増の20.00億円と、過去最高益の更新を見込んでいます。

■中期経営計画について
今2016年6月期は中期経営計画の最終年度となっており、成長戦略として「次世代を担うビジネススキームの確立」と「カイゼン」を両輪として掲げています。バスの革新的直売モデルをバス事業者と一体となって推進するほか、コンシューマ向けサービスの開発・提供に力を入れています。「カイゼン」では既存サービスの拡充やシステムの安定運用、原価構成分析システムでの事業可視化による運用コストパフォーマンス向上、事業選別を行っています。

数値目標としては営業利益20億円を掲げています。中期経営計画初年度の前々期と前期はともに営業利益の計画数値を達成しており、今期の20億円も期待感が高まります。また、中期経営計画期間中の税引後利益は100%還元する方針としており、配当性向を50%に設定、配当後の残額は全て自己株取得に回し、ストックオプション以外の自己株は消却することも打ち出しています。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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