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【経済】(中国)北京市の大気汚染、室内のPM2.5吸入量は室外の4倍に


中国の清華大学はこのほど、大気汚染が深刻な時期における室内と室外のPM2.5(微小粒子状物質)吸入量に関する報告を発表した。データの収集期間は2014年11月から今年1月までとなり、北京市在住の407世帯から取ったサンプルで比較した。

報告によると、期間内の室外の平均PM2.5濃度は1立方メートル当たり91.5マイクログラム(ug)となり、室内の濃度は1立方メートル当たり82.6ug。これは軽度の汚染に相当するという。ただ、室内20時間滞在するとPM2.5の被爆率は82%とは対照的に、室外の被爆率は18%にとどまった。これにより、室内のPM2.5の吸入量は室外の4倍になるという結果が示された。

研究責任者は、室内の吸入量が室外の4倍になるという結果について、現代人の約80%の時間が室内で過ごしていることが主因だと説明。これが室内の大気品質に影響を与えるほか、吸入量を高めると分析した。また、同研究では、部屋の階数が高いほど、PM2.5の濃度が低いことも報告された。

《ZN》

 提供:フィスコ

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