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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~波乱スタートも短観を受けた緩和期待からの底堅さ意識か


14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:波乱スタートも短観を受けた緩和期待からの底堅さ意識か
■外資系証券の注文動向:差し引き360万株の売り越し
■前場の注目材料:ルノーと日産<7201>、仏政府と「停戦」合意


■波乱スタートも短観を受けた緩和期待からの底堅さ意識か

14日の東京市場は波乱のスタートとなりそうだ。要因としては先週末の米国市場の大幅な下落がある。資源価格の低迷が長引くなか、米エネルギー・鉱業関連企業のジャンク債(投機的格付け債)の急落、これによる債券ファンドの解約制限の動きが嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比530円安の18680円と、心理的な節目の19000円をあっさり割り込んでいる。

その後は12月調査の日銀短期経済観測(短観)の結果を受けて、緩和期待が高まるかが注目される。中国の経済減速により、前回から悪化が予想されている。市場コンセンサスでは12月の追加緩和を予想する向きはないが、米FOMCでの利上げの影響を見極めつつ、1月での追加緩和が予想されている。

メジャーSQ通過によって、今後国内外の機関投資家などは冬休み休暇に入るため、市場参加者自体が減ってくることが考えられる。そのため、指値状況の薄い中を先物主導によるインデックス売買で振らされやすい面はある。また、個人主体の売買となるため、中小型株やテーマ株等での値幅取りに向かいやすい。とりわけ自動運転など、来年のテーマを探る動きなども強まってくるだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き360万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1450万株、買い1090万株、差し引き360万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月7日(月):270万株の売り越し
12月8日(火):860万株の買い越し
12月9日(水):970万株の売り越し
12月10日(木):70万株の買い越し
12月11日(金):340万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油先物(35.62、-1.14)、NYダウ反落(17265.21、-309.54)
・農業インフラの整備に990億円、補正予算案
・ルノーと日産<7201>、仏政府と「停戦」合意
・銀行のフィンテック企業買収規制緩和へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀短観10-12月調査(予想:大企業製造業DIは11、大企業非製造業DIは23)

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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