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【特集】大幸薬品 Research Memo(3):16/3期は増収、研究開発費の増加で減益を見込む


■決算動向

(2) 2016年3月期の決算見通し

大幸薬品<4574>の2016年3月通期の業績見通しは売上高で前期比2.5%増の92億円、営業利益で同39.4%減の15億50百万円、経常利益で同47.8%減の14億50百万円、当期純利益で同43.5%減の10億円と増収ながら減益が期初に予想され、現在も見方は変わらない。

セグメント別の売上高は医薬品事業が前期比0.9%減の5,700百万円、感染管理事業が同8.6%増の3,480百万円が見込まれている。医薬品事業は国内こそ横ばいが予想されているものの、中国での5年に1度の薬事ライセンス更新期に当たり、その間の出荷制限を織り込んでいる。感染管理事業では消費者庁関連報道から徐々に戻り歩調にあり、前期のような多額の返品も見込まないことから増収の予想である。

利益については前期に多額(259百万円)の返品調整引当金戻入益があったこと、広告宣伝費など販管費の増加(281百万円)、新工場稼動に伴う医薬品製造試験費用に関わる研究開発費増(403百万円)などが重なることが大きい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《SF》

 提供:フィスコ

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