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【市況】FOMC控えこう着感も、小売売上高を注視


『米株式市場』


10日のNY市場は上昇。原油先物相場は5日続落したものの、エネルギーや素材セクターの銘柄に値頃感から買い戻しが広がった。これによりNYダウは一時200ドルを超える上昇となる場面もあった。その後は、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に売買を手控えて上げ幅を縮めている。ダウ平均は82.45ドル高の17574.75、ナスダックは22.31ポイント高の5045.17。


グローベックスの米株先物は小安く推移している。原油相場は依然として不透明要因ではあるが、一先ずマーケットへの反応に落ち着きが見られてきている。ただし、市場は来週のFOMCを見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、こう着感の強い相場展開が意識されそうだ。


また、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、輸入物価指数(11月)、消費者信頼感指数(先週)、家計純資産(7-9月)、財政収支(11月)が予定されている。とりわけ市場の関心が集りそうなのが、小売売上高となろう。予想は総合が前月比+0.3%。10月の+0.1%から伸びが拡大。自動車を除くコアが前月比も+0.3%。こちらも前月の+0.2%から伸びが拡すると予想されている。全米小売業協会(NRF) によると感謝祭週末の小売店舗及びオンラインでの買い物客は予想を上回る高水準となり、年末商戦の滑り出しは良好と見ることが出来る。予想を上振れる可能性もありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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