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【市況】11日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で続落、大型株が下げ主導


11日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比20.91ポイント(0.61%)安の3434.58ポイントと続落した。上海A株指数は22.01ポイント(0.61%)安の3595.68ポイント。一方、外貨建てB株相場は上昇する。上海B株指数が0.74ポイント(0.19%)高の390.38ポイント、深センB株指数が3.88ポイント(0.31%)高の1273.47ポイントで引けた。

指標発表前に様子見ムードが強まる。小売売上高や鉱工業生産など重要経済指標の月次データ公表を週末に控え、結果を見極めたいとするスタンスが広がった。先行して今週発表された貿易統計は、国内景気の弱さを示す内容となっている。「民営大手コングロマリット、上海復星集団の郭広昌・董事長が中国当局に拘束された」と報じられたことも重し。同グループは多くの本土上場株にも出資している。上海復星集団の傘下企業では、複数の銘柄が寄り付きから売買を一時停止した。

大型株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が1.5%安、中国建設銀行(601939/SH)と中国石油化工(600028/SH)がそろって1.2%安で引けた。ゼネコンや発電設備などのインフラ関連株、バイオ医薬関連株、不動産株、自動車株なども安い。

半面、証券株は利食い売りをこなし続伸。国泰君安証券(601211/SH)が4.9%上昇した。中国当局が近く、IPO登録制の関連規則を発表する??との観測を引き続き材料視。規制緩和の思惑が強まった。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)にも期待感。「準備はすでに完了した」と香港の曽俊華(ジョン・ツァン)財政長官が述べたことも追い風だ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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