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【特集】日本トリム Research Memo(12):「家庭用機器メーカーからメディカルカンパニーへ」を経営目標に掲げる


■中・長期成長戦略

日本トリム<6788>は、「家庭用機器メーカーからメディカルカンパニーへ」という大きな経営目標を掲げ、“水”を切り口に、予防、健康維持、医療、農業などの様々な事業を行う企業への転換を掲げている。この目標を達成するために同社は、10年後に連結売上高1,000億円を目指すとしている。また、同社は、2016年3月期を「トリムグループ大躍進の年」と位置付けている。健康や美容志向から水素水の認知度が高まってきており、ペットボトルや宅配による水素水の販売が増加している。同社では、これら1水素水の購入者が整水器に移るのは時間の問題と考えていたが、すでに説明したようにその流れが実際に起こっている。「大躍進」の言葉は、連結売上高1,000億円達成のために森澤社長が唱えている整水器の販売台数を飛躍的に増加させていく方針に改めて本腰を入れて取り組む意気込みを示したとも考えられる。

さらに足元においては、同社は、ウォーターヘルス事業が盤石な事業基盤を確保しているとともに、将来の事業の飛躍を期待される医療関連事業が着実な進展を見せており、事業の“安定”と“成長”の両側面からバランスがしっかりと取れている企業であると言える。この点からも、投資家としては中・長期的な視点からの投資先として目が離せない銘柄と言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)

《HN》

 提供:フィスコ

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