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【特集】日本トリム Research Memo(11):通期業績予想は2ケタ増収増益を見込む、配当性向引き上げにも可能性


■2016年3月期通期予想

概要
日本トリム<6788>の2016年3月期の連結業績予想は、期初予想を据え置いた。売上高が前期比17.7%増の15,100百万円、営業利益が同36.3%増の3,070百万円、経常利益が同24.6%増の3,150百万円、当期純利益が同49.2%増の1,950百万円となっている。予想に対する第2四半期実績の進捗率は、売上高が49.3%、営業利益が50.0%、経常利益が51.5%、当期純利益が52.7%となり、現状においては計画どおりに進んでいると見ていいだろう。予想達成は十分可能とみられる。

株主還元
株主還元に関しては、過去最高益だった2014年3月期と同じ1株当たり50円を期末に配当する方針を維持した。同社は、株主還元に関しては熱心な姿勢を打ち出しており、株主優待にも積極的で、同社の整水器の30%割引券が100株以上保有の株主に引き続き贈られる。

ただ、増配の可能性もある。業績予想をもとにした配当性向は21.8%となるが、同社は株主還元にも今まで以上に積極的に取り組むとしており、森澤紳勝(もりさわしんかつ)社長は、時期を明示してはいないものの、配当性向30%を目指していきたいとしているからである。配当予想は最低の水準を投資家に約束したものであり、予想どおりの結果を出せば、配当性向を引き上げる可能性がないとは言えない。

なお、株主還元に関しては、自社株買いも引き続き定期的に行っている。4月2日から7月8日までに発行済み株式総数のうち、自己株式を除いた0.59%に当たる5万株を市場から買い付けたほか、7月17日から2016年3月31日までの間にも5万株を上限に買い付けを行っている。(11月18日に終了)

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)

《HN》

 提供:フィスコ

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