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2015年12月11日16時00分

【特集】パンチ工業 Research Memo(1):世界の金型用部品市場は約5,000億円規模、開拓できる領域は多い


金型用部品で国内2位、中国で首位。創業40年間で培ってきた生産技術力と開発力で、標準製品のほか特注品にも対応。業種別売上構成比(2016年3月期第2四半期累計)は、自動車向け47%、電子部品・半導体向け18%、家電・精密機器向け13%、その他22%。地域別では、日本向けが42%、中国向けが49%を占めている。

11月5日付で発表されたパンチ工業<6165>の2016年3月期第2四半期累計業績は、売上高が前年同期比10.3%増の18,030百万円、営業利益が同1.1%増の960百万円とほぼ会社計画どおりとなった。売上高は国内での産業機械、家電向け、中国での自動車、家電・精密機器向けが堅調に推移した。利益面では、償却費や研究開発費の増加があったものの、増収効果で吸収し増益を維持した。なお、為替が円安に推移したことで、13億円の増収要因となったが、コストも同程度の影響があるため、利益面での影響は相殺される格好となっている。

第3四半期は、中国での受注が自動車の生産調整の影響で弱含んでいるため、業績も一時的に伸び悩む可能性がある。ただ、足元は国内の自動車向けや中国での自動車、スマートフォン関連部品向けで動きが出始めてきたこと、並びに東南アジアや欧州といった他の地域での拡販を進めていくことで、通期業績計画(売上高で前期比7.6%増の37,000百万円、営業利益で同16.0%増の2,000百万円)の達成を目指していく。

2017年3月期から始まる中期経営計画は5ヶ年計画で作成に取り組んでいる。基本戦略は従来と変わりなく、「グローバル化」「新市場の開拓」「高収益事業モデルへの転換」を一段と推進していくことになりそうだ。世界の金型用部品の市場は約5,000億円の規模となり、そのなかで同社が開拓できる領域はまだ多く残されている。特注品と標準製品の両方の顧客ニーズに対応できる強みを活かし、新規顧客企業の開拓を進めていけば、更なる業績成長が期待できよう。中期経営計画の発表時期は、早ければ当第3四半期発表(2016年2月上旬)頃になる見通し。

株主還元では、安定かつ継続的な配当を基本に、業績連動による連結配当性向20%以上を目標に配当を実施する方針。2016年3月期は前期比横ばいの1株当たり25.0円(配当性向21.3%)を予定している。

■Check Point
・一気通貫の生産体制と顧客密着型の営業体制を構築
・16/3期は過去最高業績の更新を見込む
・製販一体の強みを活かして高収益企業を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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