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【市況】SQ通過で需給は軽くなるが、参加者も減少か/オープニングコメント


 11日の東京市場は反発が期待される。10日の米国市場では、原油先物相場は5日続落したものの、エネルギーや素材セクターの銘柄に値頃感から買い戻しが広がった。これによりNYダウは一時200ドルを超える上昇となる場面もあった。その後は、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に売買を手控えて上げ幅を縮めているがNYダウは4日ぶりに反発。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は大阪比30円高の19040円だった。

 米株高の流れを受けて買い先行の展開が期待されるところ。本日は先物・オプション特別清算指数算出日(SQ)となるが、SQに絡んだ需給イベントが通過することにより、値動きが軽くなる可能性がある。

 また、来週発表される日銀の企業短期経済観測調査(短観)について、中国など新興国経済の減速の影響で、大企業の製造業の景気判断が小幅ながら悪化すると予測するところが多い。17・18日に控えている日銀の金融政策決定会合への思惑なども意識されやすい。市場のコンセンサスとしては、12月ではなく、来年1月の金融政策決定会合での緩和の可能性とみる向きが大勢だが、売り込みづらくさせる。

 一方で、SQイベント通過により、国内外の機関投資家の多くは冬休みに入るところも多い。そのため、商いが細る可能性もあり、自律反発の域は脱せそうにないだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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