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【経済】【FISCOソーシャルレポーター】個人ブロガー三竿郁夫氏:タイ軍事政権下の内閣改造で、日タイ連携はどうなるか?


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ「IA工房の歩み ~Asia連携とCommunity支援~」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2015年10月06日に執筆

■経済回復を目指した斬新な人事策
8月にタイの軍事政権下の内閣改造が行われた。タイの軍事政権は、憲法法案の否決により当初の選挙による政権移管の時期が遅れることとなっている。ただ、現在の軍事政権の人気は高く、支持率が80%とも言われている。その中で、この一年の景気の後退を考慮して、経済回復を目指した斬新な人事策をとった。
その目玉は、副首相Somkid氏、工業省大臣Atchaka女史、商業省大臣Apiradi女史だ。特に、経済担当の副首相が解任され、タクシン政権時の懐刀の副首相であった、Somkid氏が復権し7省を束ねることとなったことは注目に値する。

■日本から選ばれた16社が行なった「サムライプレゼン」

そんな中、9月22日23日、QSNCC (Queen Sirikit National Convention Center) およびImpact Convention Centerで、日タイ連携の一大イベント”お互いコンクレープ inBangkok”が、開催された。
タイ王国公益法人お互いフォーラムおよびタイの工業省が主催するこのイベントで、日本から選ばれた16社がタイでの日タイ連携事業形成を目指すサムライプレゼンを行った。
そこにSomkid副首相、Atchaka工業大臣が出席し、560人の日本人と300社ほどのタイ企業の前で、あらためてタイプラスワン(CLMV:カンボジア、ミャンマー、ラオス、およびベトナム)を視野に入れた日タイ連携を宣言した。
また、それに関連して、タイの巨大コングロマリット「CPグループ」の主力企業CPF社のSCM統括部門と、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、中国の6カ国の政府が支援する「Mekong Institute」との連携が期待される。この取組みが、アジアのサプライチェーンイノベーションのプロジェクトに発展していけば、巨大なミャンマー・ダウェープロジェクト、東西南北高速道路、高速鉄道プロジェクトと相まって、ワクワクするプロジェクトになっていくだろう。

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執筆者名:三竿郁夫
ブログ名:IA工房の歩み~Asia連携とCommunity支援~

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 提供:フィスコ

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