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【市況】10日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、不動産株に利食い売り


10日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.94ポイント(0.49%)安の3455.50ポイントと反落した。上海A株指数は17.86ポイント(0.49%)安の3617.69ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.43ポイント(0.37%)高の389.63ポイント、深センB株指数が0.10ポイント(0.01%)安の1269.59ポイントで引けた。

週末からの指標発表が気がかり材料となる。11月の重要経済指標(12日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)が集中して公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。先行して今週公表された貿易統計は、中国景気の弱さを示す結果となっている。新規株式公開(IPO)再開による需給悪化なども、懸念材料として意識された。指数は一進一退の値動きだったが、引けにかけて下げ足をやや速めている。

業種別では、不動産株の下げが目立つ。大手の保利地産(600048/SH)が6.6%安と反落している。昨日の相場では、「中小都市で一軒目の住宅を購入する農民向けに財政支援や税優遇措置が実施される」と一部メディアが報じたことを材料に軒並み上昇していた。発電設備やゼネコンなどのインフラ関連株も売られる。上海電気集団(601727/SH)が4.4%安、中国交通建設(601800/SH)が1.3%安で引けた。セメントや非鉄などの素材関連株も安く、銀行株や保険株もさえない。

半面、証券株はしっかり。中国光大証券(601788/SH)が1.9%高で引けた。中国当局が近く、IPO登録制の関連規則を発表する??との観測が流れたことを材料視。規制緩和の思惑が強まった。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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