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【特集】<話題の焦点>=ドラッグストア業界 インバウンド需要で絶好調、再編機運も追い風に

 ドラッグストア関連株に市場関係者の熱い視線が集まっている。

 ドラッグストア各社の業績は、インバウンド(訪日外国人)需要人気にも乗り絶好調。今期業績予想の増額修正が相次いでいる。

 例えば、マツモトキヨシホールディングス<3088>は先月、16年3月期の連結純利益予想を従来予想の130億円から163億5000万円(前期比41%増)に増額修正した。免税店の拡大など外国人観光客に特化した店舗を増加させたことが効果を発揮した。今期は2期ぶりの最高益が見込め、株価は最高値圏にある。

 石川県を地盤に北陸地区でトップシェアを誇るクスリのアオキ<3398>も今月、16年5月期の純利益を52億6000万円から60億円(前期比15%増)に増額修正した。食品部門と調剤部門が好調に推移しているほか、販管費の減少などが寄与した。

 同社の業績は過去5年間で売上高が2.5倍、営業利益は5倍強に成長している。

 また、東京西部を地盤とするサンドラッグ<9989>も先月、インバウンド需要の伸びを背景に16年3月期業績予想を増額修正した。ココカラファイン<3098>やウエルシアホールディングス<3141>なども、今期業績の増額修正を行っている。

 経済産業省の商業動態統計速報によると、ドラッグストアの9月の売上高(全店ベース)は前年比6%増と4月以降、高水準の伸びが続いている。

 順調な成長が続くドラッグストア業界だが、イオン<8267>が積極的な出資を行うなど業界再編機運が底流にあることも、株価上昇を促す要因に働いている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2015年12月10日 12時01分

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