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【市況】目先底が意識されてくる可能性、追加緩和への期待感が再燃/オープニングコメント


 10日の東京市場は、目先底を意識した相場展開になりそうだ。9日の米国市場では、原油相場の落ち着きから上昇して始まったものの、原油相場が再び下げに転じたことから、下げに転じている。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円安の18950円と、19000円を割り込んでいる。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行するが、19000円辺りまでの調整は意識されていたほか、13週線レベルまで一気に下げてくることから、目先底が意識されてくる可能性がある。その後は、週末の先物オプションSQを控え、先物の動向を睨みながらの相場展開になろう。

 また、本日は10-12月期の法人企業景気予測調査が発表される。翌週(14日)に発表を控えている12月調査の日銀短期経済観測(短観)の先行指標として注目されるほか、17・18日に控えている日銀の金融政策決定会合への思惑にも波及する。

 日経平均が19000円を割り込む中、足元で後退している追加緩和への期待感なども再燃する可能性がありそうだ。積極的な押し目買いの流れは限られると考えられるが、個人の物色意欲は旺盛であり、値動きの軽い中小型株や材料株に向かいやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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