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【市況】10日の株式相場見通し=下値警戒感根強く売り先行、米株安と円高を懸念

 10日の東京株式市場は、前日の米株式市場の続落や、外国為替市場での円高・ドル安進行、原油先物相場の続落などの海外要因を嫌気して売り先行の展開が予想される。きのうの下げで、日経平均株価がこれまでの下値抵抗ラインを割り込んだことから、市場参加者の警戒感は強まっており、売り優勢で続落となる可能性が高い。

 9日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比75.70ドル安の1万7492.30ドルと3日続落した。NY原油先物価格(WTI=ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が、スタートは反転上昇基調にあったものの、その後再び下げ足を速めたことから、原油安が収益を圧迫するとの見方が広がり、NYダウ平均株価も買い一巡後は下落に転じた。ナスダック総合株価指数は、前日比75.378ポイント安の5022.865と3日続落した。

 10日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=121円60銭台と、前日に比べて円高・ドル安が進行している。

 日程面では、10月の産業機械受注統計、10~12月期の法人企業景気予測調査、11月の企業物価指数、11月のオフィスビル市況、無人航空機(ドローン)の運航ルールを定めた改正航空法施行に注目。海外では、EU運輸・通信・エネルギー相理事会、米11月の財政収支、英中銀の金融政策委員会、ノーベル賞授賞式が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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