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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台で推移か、米国株安や原油続落で上値は重くなる見込み


9日のドル・円は東京市場では123円05銭から122円64銭まで下落。欧米市場でドルは一時121円08銭まで続落し、121円42銭で引けた。

本日10日のドル・円は121円台で推移か。米国株安や原油先物の続落を意識してドルの上値は重くなりそうだ。

9日の欧米市場ではデュポンとダウ・ケミカルが合併交渉中との報道を好感してNYダウは一時反発したものの、原油先物が反落したことを嫌って株式は反落した。NY市場では株価、原油先物の下げを意識して、日本円、ユーロに対するドル売りが活発となった。

市場関係者の間からは、原油価格の先安観が払拭されない場合、米国株が大きく戻すことは期待できないとの声が聞かれている。また、米国の利上げはドルにとってはプラス材料になるとみられているが、2016年に3回ないし4回の利上げが行われた場合、米経済成長率やインフレ率が鈍化する可能性は排除できないとの見方が出ている。

利上げは商品相場の下落を招くことも予想されるため、2016年のドル相場を予想することは大変困難になるとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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