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【市況】9日の香港市場概況:ハンセン指数は5日続落、海外株安を嫌気


9日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比101.37ポイント(0.46%)安の21803.76ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が102.11ポイント(1.06%)安の9558.76ポイントと、そろって5日続落した。売買代金は659億8600万香港ドルに縮小している(8日は762億6700万香港ドル)。

海外株安が重し。原油相場の下げ基調を嫌気して、昨夜の米株が続落した流れを継いだ。もっとも大きく売り込む動きはみられない。11月の中国物価統計が朝方発表され、小幅ながら事前予想を上回ったことが支えとなった。注目の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.5%上昇(市場予想はプラス1.4%)。生産者物価指数(PPI)は同5.9%低下(同マイナス6.0%)した。

ハンセン指数の構成銘柄では、取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.1%安、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が1.6%安、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が1.7%安と下げが目立った。

H株金融セクターも売られる。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%安、中国人保険集団(1339/HK)が1.8%安、広発証券(1776/HK)が1.9%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%安と値を下げた。

他の個別株動向では、取引を再開した冶金系エンジニアリング大手の中国冶金科工(1618/HK)が16.1%安と急落。同社は8日引け後、親会社の中国冶金科工集団が中国五鉱集団と合併することを明らかにした。中国冶金科工は五鉱集団の傘下に入る。

半面、五鉱集団系の銘柄群は急伸。五鉱建設(230/HK)が8.8%高、五鉱資源(1208/HK)が4.0%高と買い進まれた。

H株自動車セクターも高い。東風汽車集団(489/HK)が5.7%、長城汽車(2333/HK)が5.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.3%ずつ上昇した。小型乗用車などを対象に、中国政府は「汽車下郷」政策の再実施を検討している??などと報じられたことが手がかりとなっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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