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【市況】明日の株式相場見通し=下値警戒感根強く売り先行、200日線など抵抗線割り込む

 あす(10日)の東京株式市場は、引き続き海外株式市場や外国為替市場、原油先物相場など、海外要因に左右される展開が予想される。きょうの下げで、日経平均株価がこれまでの下値抵抗ラインを割り込んだことから、市場参加者の警戒感は強まっており売り優勢で続落となる可能性が高い。

 9日の日経平均株価終値は、前日比191円53銭安の1万9301円07銭と大幅続落した。この結果、200日移動平均線(1万9485円=9日)と一目均衡表の基準線(1万9326円=同)の二つの主要な抵抗線を割り込り込み、下値警戒感が強まっている。今後、11月16日の安値1万9252円を下回ると、75日移動平均線の1万8770円や、11月2日安値の1万8641円を下値メドとして意識せざるを得なくなる。

 市場関係者からは「今週末の特別清算指数(SQ)算出を前にして、株価指数先物との裁定取引に伴う現物株の買い残高が高水準のため、解消売りに対する警戒感が市場心理を悪化させている」との見方が出ていた。

 日程面では、10月の産業機械受注統計、10~12月期の法人企業景気予測調査、11月の企業物価指数、11月のオフィスビル市況、無人航空機(ドローン)の運航ルールを定めた改正航空法施行に注目。海外では、EU運輸・通信・エネルギー相理事会、ノーベル賞授賞式が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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