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【経済】中国株式市場の怪奇現象は続出、赤字企業の株価上昇が目立つ


外国メディアはこのほど、中国の株式市場が外国市場とかけ離れた動きを示していると指摘した。2015年に入ってから一部赤字決算の上場企業の平均上昇率は約60%となり、上海総合指数の上昇率を大幅に上回っている。また、赤字決算の企業は好業績の企業の上昇率を5%上回っているとも指摘された。

これとは対照的に、米国では、赤字決算の上場企業が平均で15%下落しているという。

中国本土市場の動きについて、未熟な個人投資家の投資パターンに関係していると分析された。中国における国営企業の再編に伴う対象企業への買いが集中していることが一因だと指摘されている。ただ、赤字決算企業の再編で成功した割合が10%にとどまり、こうした未熟な買い方が大きなリスクを潜んでいると警告された。

なお、中国の成長ペースの減速に伴う株式市場の急落を受け、時価総額は約5兆米ドルが目減りしている。これが長期投資家の信頼感を萎縮させるほか、短期反発を狙う個人投資家の増加を受け、株式市場の健全発展が損なわれる恐れがあると警告されている。

《ZN》

 提供:フィスコ

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