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【市況】9日の株式相場見通し=日経平均は続落、原油安による米株式下落を嫌気

 9日の東京株式市場は、原油価格の下げ加速に伴う米株式市場の続落を嫌気して売り先行のスタートとなりそうだ。下値抵抗ラインとなっていた200日移動平均線(1万9479円=8日)を大きく割り込むと下げが加速する可能性がある。

 8日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比162.51ドル安の1万7568.00ドルと続落した。NYダウ平均株価の下落幅は、一時前日比250ドル安に迫る場面もあった。NY原油先物価格(WTI=ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が、一時1バレル=36ドル台と下げ足を速めたことから、原油安が収益を圧迫するとの見方が広がり、エネルギー関連株や、資源安によって収益圧迫懸念の広がった関連機械株を中心に売りが広がった。ナスダック総合株価指数は、前日比3.569ポイント安の5098.243と続落した。

 9日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=122円90銭台での推移となっている。
 日程面では、問合せメール共有・一元管理システムなどのクラウド方式による開発・販売、ITエンジニアの派遣を手掛けるラクス<3923>が東証マザーズに新規上場する。このほか、10月の機械受注統計、11月のマネーストック、7日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、中国11月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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