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【市況】8日の米国市場ダイジェスト:ダウは162ドル安、原油安を受けて素材やエネルギーが軟調


■NY株式:ダウは162ドル安、原油安を受けて素材やエネルギーが軟調

NYダウ       ナスダック
終値 :17568.00  終値 :5098.24
前日比:-162.51   前日比:-3.57
始値 :17703.99  始値 :5050.52
高値 :17703.99  高値 :5111.73
安値 :17485.39  安値 :5045.73

8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は162.51ドル安の17568.00、ナスダックは3.57ポイント安の5098.24で取引を終了した。中国の11月貿易統計が輸出入ともに前年水準を下回り、中国経済への警戒感が強まったほか、石油輸出国機構(OPEC)による減産見送りを受けて、原油相場に下げ止まりの兆しが見られないことからアジア・欧州株が全面安となり、米国株も軟調推移となった。セクター別では、小売や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で運輸や素材が下落した。

鉄道のノーフォーク・サザン鉄道(NSC)は同業カナディアン・パシフィック鉄道(CP)からの修正買収案を拒否し、下落。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)はノロウィルスの疑いでボストンの店舗を営業停止としたことを発表し、軟調推移。事務用品小売のステープルズ(SPLS)は同業オフィスデポへの買収計画を阻止したFTC(連邦取引委員会)の決定を不服として争う姿勢を示し、売られた。一方で、スポーツ用品のナイキ(NKE)は全米プロバスケットボール協会(NBA)のレブロン・ジェームズ選手と生涯契約を締結したことを発表し、買われた。

今年はエルニーニョ現象による暖冬が予想されており、暖房用燃料の需要後退から原油価格の更なる下落に繋がる可能性がある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は122円96銭、原油安や中国の低調な輸出を警戒してリスクオフ

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円72銭へ下落後、123円09銭へ上昇し122円96銭で引けた。原油安、中国の低調な貿易、輸出の結果を受けて、世界経済への懸念が再燃し、リスク回避の円買いや米国債券利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0863ドルから1.0903ドルへ上昇して1.0893ドルで引けた。バイトマン独連銀総裁のタカ派発言を受けて、ユーロ売りが後退したほか、米国債券利回りの低下に伴い一時ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、133円50銭から134円00銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4957ドルから1.5012ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9960フランから0.9918フランへ下落した。


■NY原油:続落で37.51ドル、OPECや中国絡みの需給思惑から売り継続

NY原油は続落(NYMEX原油1月限終値:37.51↓0.14)。36.64ドルまで下落した後、いったん38.58ドルまで上昇した。石油輸出国機構(OPEC)の生産目標棚上げ、減産見送りを受けて、世界的な供給過剰状態が続くとの懸念、また、中国の景気減速による需要後退懸念から、原油の売りが継続した。

その後、約7年ぶりの安値水準まで下落したことで買い戻しが入り、一時プラスに転換。しかし、8日の取引終了後に発表される全米石油協会(API)の週間統計、9日発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)への警戒感もあり、その後伸び悩んだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.19ドル -0.355ドル(-2.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.07ドル -0.610ドル(-1.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.06ドル -2.430ドル(-1.31%)
インテル(INTC)      34.75ドル -0.235ドル(-0.67%)
アップル(AAPL)      118.23ドル -0.050ドル(-0.04%)
グーグル(GOOG)      762.37ドル -0.880ドル(-0.12%)
フェイスブック(FB)    106.49ドル +0.880ドル(+0.83%)
キャタピラー(CAT)     66.54ドル -1.820ドル(-2.66%)
アルコア(AA)       8.52ドル -0.525ドル(-5.81%)
ウォルマート(WMT)     59.63ドル -0.870ドル(-1.44%)
スプリント(S)       3.77ドル +0.140ドル(+3.86%)

《NO》

 提供:フィスコ

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