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【市況】8日の香港市場概況:ハンセン指数は4日続落、エネルギー関連株の下げが目立つ


8日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比298.09ポイント(1.34%)安の21905.13ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が137.32ポイント(1.40%)安の9660.87ポイントと、そろって4日続落した。売買代金は762億6700万香港ドルに増加している(7日は658億5300万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。原油相場の急落が嫌気され、昨夜の米株が売られた流れを継いだ。取引時間中に公表された今年11月の貿易統計で、輸出入総額が前年同期比7.6%減の3403億8200万米ドル(約41兆9100億円)に落ち込んだと報告されたこともネガティブ。なかでも輸出は、同6.8%減の1972億4200万米ドル(予想は5.0%減)と、5カ月連続のマイナス成長となっている。指数は指標発表後に下げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。エネルギー関連株の下げが目立っている。個別では、石油の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%安、石炭の中国神華能源(1088/HK)が3.4%安、天然ガスの昆侖能源(135/HK)が3.2%安で引けた。マカオ・カジノ株も急落。銀河娯楽集団(27/HK)が4.2%安、金沙中国(1928/HK)が3.2%安と下げた。

H株指数の構成銘柄では、保険株が安い。中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が5.8%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.7%、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%ずつ値を下げた。中国人民財産保険に関しては、「米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が保有するPICCのH株を一部売却する」と報じられたことが売り材料視された。

非鉄関連の銘柄も売られる。ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が3.6%安、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が3.3%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%安、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.2%安と下落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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