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【市況】東京株式(大引け)=205円安、原油安とアジア株安嫌気

 8日の東京株式市場は主力株を中心に売り優勢の展開となり、日経平均株価は前日の上昇分を帳消しにする下げとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比205円55銭安の1万9492円60銭と反落。東証1部の売買高概算は19億2185万株、売買代金概算は2兆1093億3000万円。値上がり銘柄数は377、対して値下がり銘柄数は1430、変わらずは116銘柄だった。売買代金は前日と比較して拡大し、活況の目安とされる2兆円は上回った。

 きょうの東京市場は、取引開始前発表の7~9月期GDPの改定値が速報値から上方修正されたこともあり、寄り付きは強弱拮抗したものの、その後は漸次下げ幅を拡大する展開を余儀なくされた。原油市況下落がリスクオフの流れを意識させ、為替市場では円高含みに推移したことが重荷となった。中国・上海株をはじめアジア株が総じて軟調だったことも買いの気勢を削ぐかたちに。今週末11日にメジャーSQを控えており、先物絡みで不安定感が増しており、押し目を積極的に拾う動きも見られなかった。後場は一段と下値を売り込む動きもみられず、1万9500円を挟んで往来する動きに終始した。

 個別では、三菱商事<8058>、国際石油開発帝石<1605>が安く、電通<4324>も売られた。トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>も冴えない。KLab<3656>が大幅安、SUMCO<3436>、ピジョン<7956>、クスリのアオキ<3398>も下げもきつい。半面、JAL<9201>が高く、富士フイルムホールディングス<4901>もしっかり。神栄<3004>が値上がりトップに買われ、タカラトミー<7867>も大幅高。日本管理センター<3276>、アイスタイル<3660>、ベネッセホールディングス<9783>なども上昇した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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