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【市況】東京株式(寄り付き)=米株安もGDP上方修正受け底堅い

 8日の東京株式市場は売り買い交錯のなかやや売りが先行して始まり、寄り付きの日経平均株価は前日比8円安の1万9689円と小幅反落。前日の米国株市場では原油市況の下落を受けエネルギー関連株中心に売り込まれNYダウが117ドル安と反落した。ただ、シカゴ日経平均先物は前日の大阪取引所の清算値を若干下回る水準で着地しており、それほど売り圧力は強くない。

 外国為替市場では1ドル=123円台前半の推移と円安水準でもみ合っており、輸出株には有利に働く。また、原油市況の下落は現象面では中国景気の減速懸念などを映す一方、企業収益全般にはコスト低下につながる追い風材料であることも意識されている。寄り前に内閣府から発表された7~9月期GDPの改定値は1.0%増と前期比0.8%減だった速報値から上方修正され、これは事前の市場コンセンサスも上回ったこともポジティブ材料となっている。

 ただ、東京市場では今週末11日にメジャーSQを控えており、先物絡みで上下に不安定感が強まる可能性もあるため、積極的な実需商いは手控えられやすいとの見方もある。寄り付き時点で業種別では33業種中、11業種前後が高く、値上がり上位に空運、水産、医薬品、ゴム製品など。値下がりでは鉱業、石油、海運、銀行など。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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