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【市況】原油安は織り込み済み、7-9月期GDP改定値で底堅さ意識か/オープニングコメント


 8日の東京市場は底堅い展開が意識されよう。7日の米国市場では原油先物相場の下落が嫌気され、NYダウは100ドルを超える下げとなった。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の19735円と底堅い。米株安の流れを受けて売りが先行するとみられるが、原油安の影響は想定されていたほか、円相場は1ドル123円40銭近辺と円安に振れて推移しており、売り一巡後は押し目買いなども入りやすいだろう。

 また、経済指標では8日に7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が発表される。先週発表された7-9月期の法人企業統計では、設備投資の大幅な伸びが確認されたことが買い安心感につながっていた。7-9月期のGDP改定値では設備投資が上方修正され、実質GDPは前期比年率0.2%増と速報値の0.8%減から上方修正されるとの市場コンセンサスとなる。そのため、改めて設備投資の回復を好感した流れに向かわせる可能性がありそうだ。

 なお、日経平均は2万円接近で上値の重さが意識されているが、これについては想定内であろう。ただし、7日の東証1部の出来高が16億株台と8ヶ月ぶりの低水準であり、週末には先物オプションSQを控えていることもあって、商いが膨らみづらい需給状況のようである。2万円突破には材料が必要であり、材料がない状況では、日柄調整が必要といったところ。そのため、物色の流れとしては個人主体の中小型株や材料株にシフトしやすい面もある。
《AK》

 提供:フィスコ

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