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【市況】NY株式:ダウは369ドル高、雇用統計を好感


4日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は369.96ドル高の17847.63、ナスダックは104.74ポイント高の5142.27で取引を終了した。 昨日の大幅下落を受けた買戻しが入ったほか、11月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る21万1千人増、失業率は前月と同じ5.0%となったことで、12月の利上げが確定的となり、金融政策の不透明感が後退したことが好感され、終日堅調推移となった。10月の貿易赤字が拡大したほか、NY原油先物相場が一時40ドルを下回ったものの、相場への影響は限定的となった。セクター別では銀行や消費者・サービスが上昇する一方で、エネルギーが下落した。

化粧品のエイボン・プロダクツ(AVP)は、北米事業の売却を検討していることが報じられ上昇。ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は投資判断引き上げを受け、堅調推移。一方で、石油輸出国機構(OPEC)総会で生産目標が引き上げられたとの報道を受け、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。鉄道のノーフォーク・サザン鉄道(NSC)はカナダの同業カナディアン・パシフィック鉄道(CP)からの合併提案を拒否し、下落。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は衛生管理問題が原因 で全店舗の約2%にあたる43店舗を閉鎖し、売られた。

本日の雇用統計を受け、FF金利の先物取引から算出される12月の利上げ確率は76%(4日時点)に上昇しており、利上げはほぼ確実な情勢だ。「金融政策の不透明感」が今年の株式相場の上値を抑えてきたことを考えれば、現在の状況は好感される可能性が高く、株価上昇に繋がりそうだ。

Horiko Capital Management LLC

《NO》

 提供:フィスコ

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