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2015年12月05日15時06分

【市況】米国株式市場見通し:金融政策の不透明感払拭を好感


先週発表された11月雇用統計が予想を上回る堅調な内容となったほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)で緩やかな経済成長が示されたことでFF金利の先物取引から算出される12月の利上げ確率は76%(4日時点)に上昇しており、利上げはほぼ確実だろう。「金融政策の不透明感」が今年の株式相場の上値を抑えてきたことを考えれば、現在の状況は好感される可能性が高く、株価上昇に繋がるだろう。

NY原油先物相場は続落し、足元で1バレル40ドルを割り込み、さらに下落する可能性もある。石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りや、サウジアラビアが提示した米国・アジア向け原油価格の大幅な引き下げが要因と考えられる。原油安の更なる長期化で航空関連株が好調となる一方、エネルギー関連事業の業績は低迷を余儀なくされるだろう。

今週は、自動車用品小売のオートゾーン(8日)、住宅建設のトール・ブラザーズ(8日)、会員制卸売のコストコ・ホールセール(8日)、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(10日)などの企業決算が予定されている。コストコの6-8月期決算ではガソリン価格の低下と為替変動の影響を除くと、国内部門、海外部門ともに既存店売上高が上昇した。足元の小売に関連する指標は概ね好調な内容を示しており、個人消費も回復に向かいつつあることから、決算内容への不安は限定的だ。

経済指標では11月輸入物価指数(10日)、11月財政収支(10日)、11月小売売上高(11日)、11月生産者物価指数(11日)などが予定されている。全米小売業協会(NRF) によると感謝祭週末の小売店舗及びオンラインでの買い物客は予想を上回る高水準となり、年末商戦の滑り出しは良好と見ることが出来る。11月小売売上高も高い伸びを記録することが予想される。

(Horiko Capital Management LLC)

《FA》

 提供:フィスコ

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