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【市況】東京株式(大引け)=435円安、ECBショックで急落

 4日の東京株式市場は前日の海外株安を受け、日経平均株価は急反落、下げ幅は9月29日以来の大きさ。
 大引けの日経平均株価は前日比435円42銭安の1万9504円48銭と急落。東証1部の売買高概算は20億4719万株、売買代金概算は2兆4314億2000万円。値上がり銘柄数は160、対して値下がり銘柄数は1696、変わらずは65銘柄だった。東証1部全体の88%強の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。
 前日の欧州株市場では独DAXや仏CACなどの主要指数が3.5%を超える下げ、米国株市場でもNYダウの下げが250ドルを上回り、きょうの東京市場でも、リスクオフの流れが一気に勢いを増した。欧州中央銀行(ECB)が決めた追加金融緩和が市場期待に届かなかったことが下げの背景で、主力株中心に全面安商状となった。為替が円高傾向に振れたことや、中国などアジア株市場が総じて軟調で後場に入り、日経平均は一段と下値を模索する展開を余儀なくされた。日本時間今晩の米11月の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、買い向かう動きは限られた。
 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅安、ファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。ベリサーブ<3724>、ITホールディングス<3626>が急落、東京製綱<5981>も値を下げた。飯田グループホールディングス<3291>の下げもきつい。半面、日本郵政<6178>が堅調、富士通<6702>も買いが優勢となった。アイスタイル<3660>が大幅高、堺化学工業<4078>、クミアイ化学工業<4996>なども上昇。日本水産<1332>も買われた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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