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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):APLIX、セルシード、富士通など


日本水産<1332>:439円(前日比+12円)
しっかり。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げしており、買い材料視される格好になっている。目標株価は500円と設定しているようだ。従来は魚価による業績のボラティリティの高さをディスカウント要因として考慮していたが、収益基盤が安定している食品事業の利益構成比が高まったことで、適用するPER水準を引き上げたもよう。

クミアイ化学<4996>:1087円(前日比+33円)
買い先行。前日に発表した業績予想の上方修正が好感される。前10月期経常利益は従来予想の49億円から80億円にまで増額修正している。イハラケミカルの持分法適用関連会社化に伴う投資利益約26億円を営業外収益として計上したことが上振れの背景に。一過性要因が大きいと見られるが、上半期は期初計画を下回った営業利益も上振れ着地となっており、本業の順調推移なども評価対象に。

海運セクター
業種別下落率トップ。野村證券では、大手3社の投資判断を一斉に「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。景況感減速によって需給改善期待が後退、業績予想を下方修正しているようだ。各社ともに17.3期は経常2ケタ減益見通しとしている。バルチック指数が3%近く下落していることなどもマイナス材料に。

富士通<6702>:648.7円(前日比+16.8円)
逆行高。東芝やVAIOとPC事業の統合検討に入ったと報じられている。パソコン事業のリストラ自体は既定路線であるが、事業の選択と集中にむけた動きの表面化としてポジティブに捉えられているもよう。ITサービス事業の競争力強化につながる可能性などを評価へ。また、同報道とは別に、メリルリンチ日本証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に格上げ、悪材料出尽しによる局面の変化は近いと指摘。

セルシード<7776>:805円(前日比+65円)
大幅反発。食道再生上皮シートの治験届を3日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出したと発表している。同社は早期食道癌の内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection、ESD)後の食道狭窄を予防する再生医療等製品として、ヒト(自己)口腔粘膜由来細胞シートとそのシートを移植するための器具(開発名CLS2702D)を開発する。

ベクター<2656>:505円(前日比+80円)
ストップ高。同社が運営する総合ゲームポータル「VectorGame」及び、ドワンゴが運営するniconico内のブラウザゲームプラットフォーム「ニコニコアプリ」、ミクシィ<2121>が運営するオンラインゲームプラットフォーム「mixiゲーム」において、3日よりPC向けブラウザゲーム「ドラゴニックエイジ」の正式サービスを開始したと発表している。同タイトルは「剣と魔法の王道ファンタジーRPG」という。

APLIX<3727>:1385円(前日比+312円)
大幅に4日続伸。世界初となる重力式浄水器向けIoT(Internet of Things)対応非接触型水量センサーを開発したと発表している。ユーザーが浄化した水の残量がいつでもわかり、浄化用の水の補充がタイムリーに行えるほか、浄化した水量に基づいて浄水器のフィルター交換時期を知らせることで、常にきれいな水を飲めるという。また、海外大手重力式浄水器メーカーへの供給及び交換用フィルター売上のレベニューシェア契約を締結した。

ヨシックス<3221>:4370円(前日比+215円)
大幅反発で上場来高値更新。12月24日付でジャスダックから東証2部へ市場変更すると発表している。また、12月31日(実質上12月30日)を基準日として、1株につき2株の割合で株式分割を実施する。このほか、株主優待制度の一部変更や立会外分売(23万株)の実施も併せて発表しており、材料視した買いが向かっている。

《KS》

 提供:フィスコ

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