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【市況】<株式トピックス>=日本郵政、自社株買い発表で上場来高値更新

 東京株式市場は、日経平均株価が2万を回復した後、こう着状態が続いている。そのなか、3日の市場で異彩を放ったのが日本郵政<6178>の上場来高値更新だった。
 3日の日本郵政の株価は一時、前日比39円高の1946円まで買い進まれ、終値は同31円高の1938円となった。11月13日に付けた上場来高値1938円を更新した。11月半ば以降、1900円を軸とする小幅なレンジでのもみ合いを続けていたが、上放れたかっこうだ。
 同社は2日引け後、発行済み株式総数の8.5%相当の3億8330万6000株の自社株買いを実施する(きょう取引開始前に立会外取引で行う)ことを発表した。時価換算で取得額は7300億円強と自社株買いとしては国内最大規模。
 上場時にも明示していた政府の保有株売却の受け皿とする動きだが、市場放出されずに吸収されることで株式需給面からはプラス材料となる。同社を含め郵政3社はあす4日で上場後1カ月を迎える。3銘柄いずれも上場時に強烈な物色人気をみせたが、その後は日々の出来高が漸減傾向となるなか上値も重かった。
 市場参加者からは「他の2社に比べて値動きが地味」との評価も出ていた日本郵政だが、ここにきて底力を発揮してきたということか。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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