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【市況】明日の株式相場見通し=米雇用統計前に手控え、「地合い自体は堅調」の見方も

 あす(4日)の東京株式市場は、現地3日に発表される欧州中央銀行(ECB)定例理事会での追加金融緩和策を巡る結果に左右される展開となりそうだ。市場では「既にある程度織り込み済み」との見方も多いため、極端なプラス評価は期待できそうもない。また、現地4日に発表される米11月雇用統計の内容を見極めたいとの姿勢から、手控えムードも広がりそうだ。
 ただ、市場関係者からは「小幅ながら東証株価指数(TOPIX)がきょうで3日続伸となるなど、地合い自体は堅調といっていい。重要イベントが経過することが買い安心感につながりそうだ」との見方も出ていた。
 3日の東京株式市場は、売り先行でスタートしたものの下値は堅く、後場後半は買いが優勢となり、結局日経平均株価終値は前日比1円77銭高の1万9939円90銭と小幅反発した。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は785、対して値下がり銘柄数は974(変わらずは162銘柄)と、値下がり銘柄数が値上がりを上回った。
 日程面では、ポータルサイトを通じたライフエンディングサービスに関連したマッチング事業および書籍販売事業を手掛ける鎌倉新書<6184>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、11月の消費動向調査、10月の毎月勤労統計速報値に注目。海外では11月の米雇用統計、10月の米貿易統計が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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