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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、原油安などにより


【ブラジル】ボベスパ指数 44914.53 -0.29%
2日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比132.22ポイント安(-0.29%)の44914.53で取引を終えた。45338.44から44579.30まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは35、値下がりは26、変わらず2であった。

商品相場が下落するなか、製紙大手のフィブリア・セルロース(FIBR3)が大幅な株安になったこと。また、米格付け会社ムーディーズが、ブラジルの投資銀行BTGパクチュアルの格付けを引き下げ、金融セクターが株安になったことが、ボベスパ指数を圧迫したとの見方。さらに、原油安やイエレン米FRB議長の利上げ示唆も、ブラジル株の売り圧力になったとみられる。

【ロシア】MICEX指数 1770.13 -0.16%
2日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比2.84ポイント安(-0.16%)の1770.13で取引を終了した。1793.25を高値に、1760.58まで下落した。

ロシアがトルコに対する経済制裁で、農産物の輸入を来月から禁止すると発表したが、物価の一段の上昇によるロシア経済のさらなる悪化が懸念され、株安につながったもよう。また、米国の原油在庫が予想に反して増加となったことによる原油安。イエレン米FRB議長の講演を控え、利上げ示唆への警戒感も、売り圧力になったとみられる。

【インド】SENSEX指数 26117.85 -0.20%
2日のインドSENSEX指数は小反落。前日比51.56ポイント安(-0.20%)の26117.85、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同23.55ポイント安(-0.30%)の7931.35で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらくプラス圏でもみ合ったが、その後は売りに押された。弱い経済指標が圧迫材料。11月の日経インド製造業購買担当者指数(PMI)は前月の50.7から50.3まで低下し、25カ月ぶりの低水準を記録。新規受注と生産高がともに減少したことが主因だと説明された。

【中国本土】上海総合指数 3536.91 +2.33%
2日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比80.60ポイント高(+2.33%)の3536.91ポイントと3日続伸した。

政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催を月内(上旬または中旬)に控え、各種の支援策が打ち出されるとの思惑が強まっている。ただ指数は前場、安寄り後に前日比で1.58%上昇し、その後は一転してマイナスに転じるなど荒い値動き。IPO再開による購入申込金の拘束、換金売りの圧力が懸念材料として蒸し返された。

《CS》

 提供:フィスコ

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